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LCCと大手航空会社を比較することで見えてくる航空業界の今後
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LCCと大手航空会社を比較することで見えてくる航空業界の今後

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就職人気ランキングで常に上位を占めるのが航空業界です。格安航空(LCC)などの新規参入により、近年は業界全体としても世界的に激動の時代と言えますが、それでもなお人気を獲得し続けている理由は一体どこにあるのでしょうか。航空業界の今後の展望と人気の秘密について迫っていきます。

LCCが台頭した現在の航空業界と今後の展望

航空業界は現在、LCCの台頭が非常に顕著です。国内線の短距離路線を中心にシェアを拡大しており、LCC全体で見ても日本においては好調に売り上げを伸ばしています。一方、既存の航空会社はどうかというと、国際線を中心とした長距離路線では依然として強い人気があるものの、国内線を中心にシェアを奪われつつあり、苦戦を強いられている状況です。LCC(ローコストキャリア)はその名の通り、サービス面を最小限に制限することによって、航空運賃を極限まで引き下げています。既存の航空会社数社と比較してみても、国内の特定の路線では、まさに破格の値段設定です。広告宣伝活動なども上手く成功しており、日本でも見事にLCCが定着しました。そんなLCCの参入によって激戦となった航空業界ですが、今後もLCCのこの勢いは続くのでしょうか。注目したいのは日本に先立ってLCCを展開した欧米諸国です。ユナイテッド航空やデルタ航空などでもLCCの展開を行い、過去に人気を博しましたが、この人気は長く続かず市場から撤退するという結末に至っています。その理由としては、やはり資金面での弱さがあげられます。今後も燃料費の高騰やパイロットの人材不足といった問題が日本でもほぼ確実におきる状況にありますので、資金面で有利な既存の航空会社にLCCがどう立ち向かっていくかが注目されます。

航空業界の職種と変わらない人気の秘密

航空業界と一口にいってもさまざまな職種があります。もっとも人気が高いのは、男性であればパイロット、女性であれば客室乗務員(キャビンアテンダント)です。この2つは航空業界の花形でもありますので、昔から変わらず依然として強い人気があります。他にも、グランドスタッフと呼ばれる搭乗手続きなどを行うスタッフや、運行状況や空路の管理などを行う運行管理業務スタッフなどもあります。専門的な知識を有する職種としては整備士も強い人気があり、需要も高いため今後も人気の職種であることに変わりはないでしょう。また、裏方の職種としては航空貨物スタッフやグランドハンドリングスタッフ、航空管制官などがあげられます。いずれも裏方とはいえ飛行機の安全に携わる重要な仕事です。このように全ての職種において人気を獲得し続けている理由としては、やはりイメージが先行しているところが大きいでしょう。昔から航空業界はカッコよくて高給取りというイメージがありましたので、今でもなお航空業界にはそのような憧れを持って入ってくる人は多いようです。また、航空業界は参入障壁が他の事業よりも高く、保護産業であるため、安定という要素も人気の背景にはあるでしょう。

2大航空会社の強みから今後の業界を見る

日本の航空業界において2大航空会社といえばANA(全日空)とJAL(日本航空)です。現在はANAが頭ひとつ抜きん出ている状況で、国内線国際線ともに強い状態を維持し続けています。いずれにしても、この2大航空会社の価格帯は拮抗しており、LCCと比べると運賃は非常に高く感じられます。この点がANAやJALなど、既存航空会社の最大の弱みです。サービスは多少劣ったとしても、とにかく安く旅行をしたいという人や、会社の経費節約で出張費を安く抑えたいという法人などにとってはLCCという選択肢はなくてはならないものとなりました。しかし、ANAやJALにも勿論強みはあります。充実のサービス内容やマイレージ制度、機内の設備充実や快適空間の提供といったところではLCCは勝ち目がありません。大手航空会社の持つブランド力や信頼性、それに伴う資金力は、業界に起こるさまざまな変革や問題に柔軟に対応できる強さを表しています。国内の短距離路線を中心に強みを見せているLCCですが、航空業界は全体として、国際線の長距離路線の方が圧倒的に需要が高く、また市場規模も大きいです。当然距離が長いということはそれだけ運賃も高くなりますので、必然的に1路線当たりの利益も大きくなります。長距離路線では狭い空間やサービス内容の不足というのはどうしても向きません。このため、今後のLCCの生き残りをかけた戦略が注目されることになります。

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