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日本の電機業界の特徴 強みと弱み  
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日本の電機業界の特徴 強みと弱み  

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大手電機メーカー8社にも強み・弱みがある

家電を含む「電気機器」は、2015年時点で東証一部の全時価総額の10.8%を占めており、金額ベースでは自動車などの「輸送用機器」に次ぐ第2位の規模を誇ります。家電を含む「電機機器」を取り扱う企業は、東証一部に上場しているだけでも158社あり、戦後日本の経済成長やものづくりを支えてきた一大産業です。


日本には、大手電機メーカーと呼ばれる企業が8社あります。日立製作所、パナソニック、東芝、三菱電機、ソニー、シャープ、NEC、富士通です。どれも世界的な超有名企業なので、エンジニア志望の就活生なら名前くらいは知っているでしょう。


ソニーのウォークマンなど、日本メーカー発で世界を変えたコンシューマー製品はさまざまありますが、この大手8社のうち、いまやコンシューマー(消費者)向けの家電製品にのみ注力しているという企業はほとんどありません。どの企業もこれまで培われてきた技術力を生かして、事業領域を産業機器や社会インフラなどに広げています。電機メーカーを志望するときに注目すべきは、この「事業領域」の違いです。


よい例として、日立製作所とパナソニックを見てみましょう。それぞれ大手電機メーカー8社の一角を占める大手企業ですが、その事業領域は対照的といえます。日立製作所はインフラ(電力や鉄道)とIT技術(サーバなど)を融合したソリューション事業を核としている一方で、パナソニックは、生活環境に根ざした製品(空調、住宅、白物家電など)を中心に事業を展開してきました。こうした違いは企業の成り立ちや戦略によって生じており、そのまま企業の「強み」「弱み」になります。
企業の「強み」「弱み」は業績にも直結します。リーマンショックや欧州の金融危機、東日本大震災などで世界的に消費マインドが落ち込んだ2012年~13年、パナソニックはそれぞれ7,721億円、7,542億円の大赤字を計上していますが、日立製作所は同時期に、1,753億円、2,649億円の黒字を達成しています。

パナソニックもその後戦略転換を図り、2015年には白物家電事業への依存度合いを減らして、BtoB(法人向け)事業の割合を増やしていくと表明しています。東芝、NECなども、同事業領域での収益拡大を表明しています。自動車分野や住宅分野といったBtoB事業は、コンシューマー向けの家電などに比べて収益性が高く、安定的な売り上げが見込めるためです。

とくに東芝は2016年、不正会計問題を受けての経営再建を迫られ、家電部門を中国の美的集団に売却。「総合電機メーカー」としての歴史に幕を下ろしました。

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事業領域を把握せずに説得力ある志望動機は作れない

メーカー各社の事業領域の違いは、志望企業を選ぶときの「どういった仕事にたずさわりたいか」という動機にもつながっていきます。例えば、テクノロジーを通じて社会を変えていきたい、新興国のインフラを整備したいという希望がある場合は、インフラ事業を多く手掛ける大手重電3社(日立製作所、東芝、三菱電機)を志望するとよいでしょう。

一方、生活に根差した製品の開発がしたい、または特定の製品に愛着があるというような場合は、パナソニックのように消費者向けの製品に力を入れている電機メーカーを志望するべきでしょう。このように企業研究をきちんとして、事業領域や製品を把握することで、志望動機や自己アピールにも具体性や説得力が出てきます。インフラ系に強いメーカーでコンシューマー系の開発に携わりたいなどとアピールしてしまうと、「本当にうちに入りたいのかな?」「企業研究をしているのかな」と思われてしまうので要注意です。

 

世界中で「エコ」に高い関心、日本の高い省エネ技術が評価される

日本メーカーの強みは、以前から省エネ技術の開発に取り組んできており、この分野で他国メーカーの一歩先を行っているという点です。新興国でも経済発展とともにエネルギー供給や環境問題に関心が抱かれるようになっており、「エコ」は世界のメーカーが競って開発に取り組んでいる分野です。

IoT(モノのインターネット)を活用して無駄なエネルギー消費を抑えるスマート家電や、家全体をスマート機器でコントロールする「スマートホーム」などが登場しています。今後、途上国でのインフラ整備の際にも、価格面だけでなく日本の高い省エネ技術が評価される局面が増えると予想されています。

新興国メーカーの追い上げやコスト構造の変化などで、日本の電機メーカーの成長を支えてきたビジネスモデルが通用しなくなっている中、日本メーカーは技術力に磨きをかけ、環境技術など高付加価値製品を提供していく必要に迫られています。
新たなビジネスモデルを構築する必要性に迫られる中、日本の電機業界は新たな時代を切り開く若い才能を求めています。

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