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【家電業界の抱える問題】とエンジニアとして出来ること 
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【家電業界の抱える問題】とエンジニアとして出来ること 

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日本の家電業界が抱える課題は「コモディティ-化

日本のものづくり業界は、高い技術力を強みとして、世界市場で高いシェアを獲得してきました。例えばソニーのテレビといえば、世界中の消費者の憧れの的だったのです。しかし、その日本の家電業界にも暗い影がしのびよっています。
日本の家電業界が抱える課題とはずばり「コモディティ-化」です。「製品に企業ごとの個性が無くなり、価格以外に差がない状態になる」ことです。

パソコンや冷蔵庫や洗濯機等の白物家電、腕時計などがコモディティ-化した製品の代表例として知られます。
今では100円ショップでも腕時計や電卓が買える時代なので、これらの製品が憧れの的だったなんて信じられないでしょう。どんな画期的な製品でも、製品が登場してしばらくすると生産技術が安定化して、安い価格で製造できるようになります。そして、後発メーカーが次々参入して、製品そのものの価格も安くなります。

最近コモディティ-化している製品として、スマートフォンがあります。米アップルの創業者スティーブ・ジョブスがiPhoneを発明したことで、コンピューターやカメラ、電話、カーナビ、ラジオといったあらゆる電化製品が手のひらサイズに収まるようになってしまいました。

スマホの発明自体は、電化製品の歴史を塗り替える大きな出来事でしたが、初登場から約10年経った今では、中国や台湾、韓国メーカーなどが次々に参入し、1万円程度で買える機種も登場しています。この1万円程度の格安スマホだって、iPhoneに比べてまったく性能で劣っている、使い物にならないというわけではなく、「電話をかける」「アプリを使う」「写真をとる」などの基本動作に限って言えば、「スマホ」としての機能は十分果たせているといえます。とくにこだわりがなければ、格安スマホで十分という人もいるはずです。こうして、市場を席巻した新製品も、どんどんコモディティ-化が進んでいくのです。 

「おいしいお米を炊ける炊飯器」はみんなが欲しいわけではない

日本の大手量販店に行くと、店頭に並んでいるのはほとんど日本の家電メーカーの商品なので、国内にいると気付きにくいかもしれませんが、海外旅行に行ったときに家電売り場を見てください。日本では見たことも聞いたこともないようなメーカーの製品が、日本の有名メーカーと並んで、半額くらいの価格で売られているのを目にするはずです。
世界的にみて、家電でシェアを獲得しているのはパナソニックくらいで、後はハイアール、美的など中国の家電メーカーや、サムソン、LGなどの韓国メーカーがシェアを獲得しています。

半額で売られている知らないメーカーの家電も、ぱっと見た感じでは、日本の大手メーカーの製品とそれほど差はないはずです。もちろん使ってみたら壊れやすかったり、値段なりの性能しかなかったりということもあるのですが、格安スマホと同じで、基本動作に限って言えば機能は十分果たせます。

日本の家電量販店に行くと、「厚釜」「直火炊き」など、ロボットのような見た目の高性能炊飯器がたくさん売られていますね。日本人はお米にこだわりがあるので、各メーカーは「おいしいお米を炊く」という点にこだわって研究開発を続けた結果、こうしてさまざまな機能を持つ炊飯器ができました。

しかし海外に行くと、お米に愛着がある人ばかりではありません。おにぎりにしたらまずくて食べられないようなお米でも、味付けが濃くて汁っぽい食べ物をかけて食べるなら、なんとなく食べられてしまいます。また、電圧の高い国では、性能の低い炊飯器でもわりとおいしくお米が炊けるようです。

そうした国の人々にとって、いろんな性能がついた高価な炊飯器と、コモディティ-化していて機能が劣っていても安価な炊飯器、どちらに需要があるでしょうか。ほとんどの人は、わざわざ高いお金をだして、いらない機能がついた製品を買おうとは思わないはずです。

 

新卒に期待されているのは「新しい時代を切り開く」エンジニアになること

こうした中で、家電業界が生き残るためにとる道は2つ。コモディティ-化した市場で価格戦略をとり、消耗戦になるのを分かっていて戦うか、新たな価値を創造するか、です。価格面で言えば、日本企業が新興国の企業に太刀打ちするのはほぼ無理といえます。技術力で世界をリードするために、日本企業は膨大な開発費をつぎ込んでいます。一方で、後発メーカーはできあがった技術をコピーするだけですから開発コストはかからず、その分製品を安くできるからです。
となると、日本の企業がとるべき道は後者です。コモディティ-化しているということは各社が横並びということですから、一歩リードできるような技術や価値が生み出せれば、他社に先んじることができます。
いままでのビジネスモデルが通じなくなっている中、各メーカーが即戦力にならない新卒の若者にたいして育成コストをかけてでもエンジニアとして採用する理由は、新しい時代を切り開く将来性のある才能がほしいからです。新しい時代を切り開くのは、若者にしかできない特権です。これからメーカーへの入社を目指す就活生の皆さんは、「エンジニアとして家電業界の将来を変える存在となる」という自負をもって臨むべきです。

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