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業界研究

理系就職するならどっちがオススメ?数字で見るANAとJAL 2016-10-21 15:00  
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理系就職するならどっちがオススメ?数字で見るANAとJAL 2016-10-21 15:00  

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国内の2大航空会社、ANAとJAL。憧れの会社として人気強く、理系学生で就職を希望される方は多くいるかもしれません。ただ、両社の違いがよく分からないのが本音ではないでしょうか?

今回は、売上高や特徴、理念などからANAとJALの違いを紹介します。どちらを志望するか、判断材料として参考にしてください。

数字で見るANAとJAL

2016年3月期のグループ連結決算によると、JALは、前年比0.6%減の1兆3366億円、営業利益は16.4%増の2091億円、経常利益は19.4%増の2092億円。売上高はやや減少でしたが、利益は2桁で上昇しました。一方のANAは、売上高は前年比4.5%増の1兆7911億円、営業利益は49.1%増の1364億円、経常利益は94.7%増の1307億円を記録。景気回復や訪日外国人の増加などの要因が背景にあってか、両社とも好調を維持した年度でした。

2010年の経営破たん後から、元京セラ創業者の稲森氏による企業再建で、V字回復を果たしたJAL。今年度は、ついに過去最高の売上高を記録したANA。両社とも、追い風に乗って業績を伸ばす一方で、どのような特徴や理念を持っているのでしょうか。

ANAの特徴と理念

ANAの主な事業は、定期航空運送事業、不定期航空運送事業、航空機使用事業、その他附帯事業の4つで成り立っています。JALとの違いを端的に言うと、国内線とアジア近距離路線に強みを持っています。JALが復活を遂げているとは言え、まだ売上高で4000億円近い差をつけています。ANAが資本金16.5%を出資している新星スカイマーク、そしてスターフライヤー、ソラシドエア、エア・ドゥが傘下にあります。傘下の路線を有効に活用して路線数拡大にシフトしたため、コードシェア便の数が多いのも特徴です。コードシェア便とは、いわば共同運航で、一つの定期航空便に複数の航空会社の便名を付与して運航される便のことです。コードシェア便は、欠航になった際の乗客の対応が後回しになることもあり、クレームにもなりかねません。

民間企業として64年間、成長を遂げてきたANA。様々な困難に直面する中で、キーとなったのは「チャレンジ精神」です。試練に見舞われるたびに、全社員が結束して乗り越えてきました。その結果、2016年3月には、国際線定期便就航30周年を迎え、海外39都市に運航しています。沖縄には貨物ハブ基地、日本初のLCCピーチ・アビエーション、バニラエアの設立、路線数の拡大など、さまざまなチャレンジを推し進めてきた歴史があります。「チャレンジ精神」がANAのDNAと言っても過言ではないでしょう。

JALの特徴と理念

JALは元々、1980年代頃から航空業界の護送船団方式を達するため、国際便を主に取り扱っていました。しかし、日本エアシステム(JAS)との合併や路線拡大戦略の失敗などが重なって、2010年に経営破たんしました。元京セラ創業者の稲森氏が無償で企業再建に取り組みました。「フィロソフィ」と「アメーバ経営」を両輪として、わずか2年で営業利益2000億を達成。組織の根本から変革を遂げたJALは、今後も更なる飛躍を見せてくれるかもしれません。ただ、利用の少ない路線を切り捨て、健全経営へと舵をきったJALは、格安航空会社(LCC)との競争が今後熾烈になってくるでしょう。

JALは「人間としての正しさ」を大切にする企業です。元々は、半官半民の特殊法人としての歴史がある組織体ゆえに、民営化された後も公務員気質が経営破たんまで残っていた可能性は少なからずあるでしょう。稲盛氏が会長に就任してから、その教えを打ち出したのが「JALフィロソフィ」でした。「人間として何が正しいかで判断する」「地道な努力を積み重ねる」「真の勇気を持つ」という当たり前ですが実践と継続の難しい内容を社内で稲盛氏が説き、一人一人を意識改革した結果、JALの再生につながったことは有名な話です。過去の失敗を二度と繰り返さぬよう、JALの根幹に「人間としての正しさ」が刻まれています。

航空会社での仕事内容

航空会社で理系の専門分野を活かして働ける仕事には、どのような職種があるのかを紹介します。

・航空整備士

航空整備士は、日本の空の安全を守るため、直接飛行機に関わる仕事です。仕事内容は、飛行機の整備・点検を行います。飛行機は何万点もの部品の集合体です。もし、1点でも不具合が生じれば、それが原因で事故につながる危険性もあります。航空整備士による入念なチェックが必要です。普段から行う「ライン整備」や、基準の飛行時間を超えた際に行う「ドッグ整備」など、様々な種類があります。

・パイロット

飛行機を操縦するパイロットは、技術の進歩により、飛行機のシステムオペレーターという側面での役割が大きくなっています。つまり、飛行機を管理する複雑なシステムを操作、検査することウェイトが増えている。ただ、だからと言ってパイロットの敷居が下がった訳ではありません。コンピューターシステムに関する深い知識と、ミスの許されない正確な操作、検査能力、そして何より人命を運ぶ責任感のある人材が必要です。学部生からパイロットで働くには、航空会社が採用する「自社養成パイロット」に応募する道のほか、様々なアプローチがあります。航空会社の職種はこれだけではなく、様々あるので自分に合った職種を選んでいくのが良いでしょう。

同じ航空会社でも、独特の風土や歩みの違いが現在の企業カラーを形成していることが分かりました。それぞれの数字データや理念を理解し、自分の価値観に合うのはどちらか考えた上で判断してはいかがでしょうか?

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