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業界研究

理系生のスポーツメーカーへの就職 
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理系生のスポーツメーカーへの就職 

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リオデジャネイロオリンピックの興奮冷めやらぬうちに、また新たなスポーツ国際大会が始まります。「テニス全米オープン」が、毎年8月の最終月曜日から2週間、アメリカ・ニューヨーク市にて開催されます。4大国際大会の一つで、テニス競技大会の中で動員観客数や賞金総額が最大になります。

スポーツ大会で活躍する選手を陰ながら支えているのがスポーツメーカーです。テニスなら、ラケット、シューズ、ウェアなど選手に必要な用具を商品開発しているのがスポーツメーカー。国際大会での選手活躍に貢献していると言っても過言ではないでしょう。そんなスポーツメーカーに理系学生が就職するにはどうしたら良いのか、紹介していきたいと思います。

数字で見るスポーツ用品業界

業界の動向を踏まえ、どのジャンルのスポーツ用品メーカーを選ぶかは、就職活動をする上で重要なポイントです。平成25~26年のスポーツ用品業界の売上高(主要企業11社の売上高計)は、9,218億円となります。メーカー別の売上高ランキングでは、アシックスが1位で3,294億円、ミズノが2位で1,832億円、デサントが3位で1,099億円となり、アシックスが約3割のシェアを得ています。スポーツ用品業界の過去の推移では、平成17年から20年では上昇傾向にありましたが、平成20年から21年に下落に転じ、平成22年から25年では再度上昇傾向にあります。

近年の確実な推移の上昇は、健康志向でスポーツへの関心やランニングブームが背景となっているようです。特にランニングシューズや関連ウェアの売上は好調で、高価格帯の売れ行きは好調。また、登山やアウトドア用品の売上も好調です。これは団塊の世代の60代で主に流行っているためです。一方、ゴルフは若者のゴルフ離れ、接待の減少により、ゴルフ人口が減っています。国内では、少子化の影響を受けて野球、テニス、サッカーなど人気スポーツの売上は減少傾向にあります。

海外展開を視野に入れる国内メーカー

スポーツ用品メーカーは、海外のマーケットに目を向けています。アシックスは、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、東アジアへ展開して、海外での売上高は10年間で2以上に。ミズノは、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで展開を進めています。しかし、ナイキ、アディダス、プーマなど、大手海外メーカーの存在もあり、シェアを高めるのは容易ではありません。ちなみに、ナイキの売上高は278億ドル、アディダスは145億ドルで、国内メーカーとは大きな差があります。

開発職の仕事内容

自社のシューズやウェア、その他用品を開発して、それを使用した日本人選手が国際大会で立派な成績を収める瞬間、歴史を塗り替えるような記録を出す瞬間を見るのは感動的です。また、一般ユーザーが自分の携わった商品を使っているのを見るのも嬉しいですね。

理系学生がスポーツメーカーに入社して携わりたい仕事の一つは、「開発職」ではないでしょうか。ミズノで、陸上競技用スパイク、マラソンシューズ、レーシングシューズの設計開発を行う方の仕事内容を紹介します。
陸上選手を含め、ランナーの走る動作を分析し、より速く走る為の理論を導き出して、新しいシューズの設計案を考えます。また、大会に向けて契約選手のために、シューズ設計を行うことも。仕事のやりがいは、自分のアイデアが形になる過程です。自分が開発したシューズを一般ユーザーやオリンピック選手が着用するのを見る時が一番嬉しいそうです。

商品開発をする上で大切なのは、「昨日から何が進化したか?」を自問自答すること。常に進化、変化を目指しています。仕事の1日の大まかな流れは、朝からスケジュール確認を行い、午前中はランニングの実験準備。午後から実験を行い、データ解析をシューズ設計に活かします。すべて自社内で行いますが、国内外のシューズ工場に行って視察を行うこともあるようです。実際にメーカーで働く方の様子が分かると、より働く際のイメージがつけられますね。

スポーツメーカーへの就職方法は?

開発職を目指すなら、修士以上の学歴が必要とされる場合が多いようです。学部生の場合は、開発に関係する大学院の研究室を探して進学する選択肢を視野に入れておいてもいいかもしれません。また、「生産技術職」などで生産自体に携わりたい場合は、学部で科学や物理の専門知識を身につけ、CAD技術やマーケティングを学ぶことが活きます。

スポーツメーカーはそもそもの求人数が少なく、定期的な新卒採用を行っていない企業も多いです。そのため、会社説明会の予定がアップされると一瞬で席が埋まってしまうことも。企業によっては費用削減のために大手就職サイトなどに掲載しない場合もあります。日本国内のスポーツ用品メーカーは、アシックス、ミズノ以外に中小企業も多く存在しています。各企業のHPをチェックするだけでなく、直接メールまたは電話で問い合わせてみるのも良いかもしれません。

テニスに限らず様々なスポーツ活動に貢献できるスポーツメーカーで働くためには、業界の動向を調べ、自分の進路や志望企業を選ぶ必要があります。元の新卒採用の人数が少なく、狭き門となりますが、ご自身の好きなスポーツを盛り上げるのは、最もやりがいを感じられる仕事かもしれません。

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