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就職が難しい「メーカー」や「大企業」を目指す理由 
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就職が難しい「メーカー」や「大企業」を目指す理由 

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大企業・人気メーカーであればあるほど内定をもらうのが難しいのは、競争率が激しいことに由来します。東京大学や慶応義塾大学出身者でさえも、大企業に就職できるのは上位の二割程度といわれています。大手メーカーや人気企業を目指している人にはそのような有名大学の人だけではなく、全国の大学・高卒・専門学校出身もいますから、合格率はさらに低くなってしまうのです。

 

しかし、どうしてこんなにも大手・人気メーカーを目指す人が多いのでしょうか。その理由は「安定性」と「良い待遇」といった勤める企業に対する期待にあります。福利厚生やボーナス、転職など大企業に勤めることで得られるメリットは多くあります。そのようなメリットからも、必死に就活をするからには、これまでの努力が報われるような企業に入社したい気持ちはみな同じ。今回は「メーカーの就職が難しい理由って何だろう?」という疑問に答えていきます。

中小企業や独立するより圧倒的に安定

最近、大手電機メーカーで大規模なリストラや事業閉鎖をするなど、日本の大企業が危ういという声があがってきています。しかしこれらの事例を踏んでも、一般的な中小企業や独立を選ぶよりは圧倒的に安定しています。また「年功序列・終身雇用が崩壊する」など、今にも時代が急変するような意見も多いですが、実際のところ、社会構造はそれほど大きくは変わりません。

 

大手企業の経営不振やリストラなどはメディアでもすぐに取り上げられますが、中小企業の話を目にすることはありません。しかし実際には人々が知らないところで多くの中小企業が倒産しているのです。企業の労働組合が勝手に団体交渉を行い、ベースアップや有休を取得させられることもめずらしくありません。中小企業より数が少ない大企業のほうが、労働三権・労働基準法で雇用されている人材をしっかりと守っている傾向にあります。

資本主義・民主主義では数の論理が働き、1カ所に多数の人間が集まっていること自体に価値を持たせているので、ひとつの企業に莫大な金銭や社員が存在している大企業は圧倒的に中小企業より安定するのに有利なのです。

残業代とボーナスの存在

中小企業のベース給は、意外と大企業と変わりません。むしろ月給を高く設定し、大企業よりもベース給が高い中小企業もあります。しかし、大企業の実際の給料が中小企業と大きく差を広げる原因は、ボーナスと残業代にあります。

 

夏のボーナス額をみるとその差は歴然です。夏のボーナスだけでも約30万円ほどの差がついているので、冬のボーナス額まで含むとその差は更に広がるのが分かります(価額.comリサーチ2016年版 http://kakaku.com/research/report/093/)。

 

【夏のボーナス推定平均支給額 勤務先規模別(税込金額)】

        2016夏(万円)    2015夏(万円)   

全体平均        60.9    61.6   

勤務先規模別   

50人未満        38.9    35.7

        100人未満       45.0    44.3

        300人未満       51.3    49.2

        500人未満       61.1    58.9

        1000人未満      64.5    68.1

        5000人未満      77.1    81.1

        5000人以上      86.0    90.4

 

大企業のほうが転職選択の幅が広い

大企業でのキャリアを積んだ人なら、中小企業への転職が比較的しやすいでしょう。しかし、逆のパターンである中小企業から大企業へ転職する際のハードルは低いものではありません。「個人の能力が転職の鍵」と言いたいところですが、現実的には面接までも進むことができないといった声も挙がります。はじめに入社する企業が中小企業の場合、「ゆくゆくは大きな企業に転職していって出世する」という道はなかなか険しくなることを念頭においておいた方が良いでしょう。

この3つのメリットをみて分かるのは、「安定性」と「良い待遇」、更には将来の転職のことまで考えると、確かに大手メーカー・大企業のほうが圧倒的に優位であることがわかります。このような企業で働くことは将来への不安を緩和し、スキルアップに集中することができるといえますが、もちろん中小企業に勤めることで得られるメリットもあります。

 

大企業では社内のフローや人事制度が整備されているため、働きやすいというのは確かにありますが、中小企業では早くからいろいろな仕事を任され、スピード感をもって進めることができるといったメリットもあります。大手のメリットと中小のメリットをそれぞれ考えて悔いのないように就職活動を進めるようにしましょう。

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