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世界の市場模様をテーマに目を向けてみよう 
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市場模様をテーマに面接対策をはじめよう!

日本の家電の生みの親とも言われている松下幸之助氏が電気事業に関心を持ったのは、明治43年。大阪を走る市電の電灯を見て電灯会社に入社。彼の家電キャリアはここからスタートしました。それから100年以上の月日が経ち、人々は家電がなくては生活できない社会になりました。松下幸之助のような天才といわれるエンジニアを目指す人にとって、業界の知識や歴史、背景などもしっかりと把握しておきましょう。

 

世界の家電市場規模は50兆円の巨大マーケットだが…

今日の家電業界の世界市場規模はおよそ40兆円から50兆円とも言われ、家電業界のエンジニアを目指す学生にとってはとてもワクワクする数字ともいえます。しかし、国内の家電メーカーと世界の家電メーカーを比較すると、その規模は明らかに差があることがわかります。お隣の韓国のメーカーであるサムスン電子を例に挙げてみましょう。

サムスン電子は、韓国に本社を置く世界規模のメーカーで、スマートフォンやタブレット端末から冷蔵庫や洗濯機などの白物家電まで、幅広い家電の製造・事業を展開しています。サムスン電子の年間の売上高はおよそ20兆円で、これは、日本を代表する大手メーカーである、ソニーやパナソニック、東芝などと比較しても倍以上の規模であり、韓国のGDPの2割以上を占めると言われています。また、サムスン電子は、韓国国内だけでなく世界11ヶ国に工場を構えていて、サムスン電子が抱える従業員人数はおよそ27万5,000人で、これはアメリカのGOOGLE社のおよそ6倍、Microsoft社のおよそ3倍の規模となります。一方の日本の家電メーカーは、こうした世界規模のメーカーの成長とともに、グローバルマーケットにおける存在感をだんだん失ってきているのが現状です。

 

事業縮小や再編により消費者のニーズに目を向けはじめている

自動車メーカーとならび、日本の家電メーカーは国内外で高く評価されてきました。しかし、今では海外の企業によって世界的なシェアは奪われ続けているのが現状といえます。その原因について探っていきましょう。

日本国内に家電が広く普及するとともに、消費者にとっては、どこのメーカーの商品でも性能に大差ないという意識が生まれました。こういった状況はコモディティ化といい、コモディティ化の市場では、新製品を開発したところで、機能の部分では従来製品の差はほぼなくなり、今持っている商品が壊れない限り、買い替える必要性がなくなります。これにより、消費者の消費低迷につながるとともに、メーカーは消費者が購入したくなるような製品を追い求めるあまり、いろんな機能がついた多機能家電を製造します。多機能になることで価格は上昇し、海外のメーカー製による安価な製品に需要を奪われてしまいました。つまり、高い技術力を誇るあまり、消費者が求めている電化製品本来の機能の技術から反れた開発をした結果、自らの首を絞めてしまったといえます。こうしたことから、国内の家電メーカーは、需要の鈍る商品からの撤退や主力事業からの撤退を余儀なくされ、事業の縮小や再編へと進んでいます。

 

様々な製品の開発から、消費者のニーズに合う製品開発へ

技術力が衰退したことが原因ではなく、技術力の高さを誇るあまり、消費者のニーズを図ることができなかったことが、国内の家電メーカーの衰退のひとつの原因といえます。言い換えれば、主力商品からの撤退は企業にとってのマイナスではなく、ライバルが価値を訴求できていない分野に進出するというプラスの動きと捉えることもできます。

今後、国内の家電メーカーにとっては、消費者のニーズを掘り起こし、自社の強みとニーズを結びつけた商品の開発を行うことが求められています。そういった背景なども考慮したうえで、企業に対して質問をしてみるのもいいでしょう。たとえば、「御社の主力商品は●●ですが、誰を一番に幸せにしたいと思って開発された商品でしょうか。開発意図を聞かせてください。」といった風に、製品と消費者を結びつけるような質問をするのもひとつの手でしょう。

また、家電メーカーに関する文献も参考にしておきましょう。「会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから」(日経BP社 大西康之著)では、かつて社員10万人の大企業だった三洋電機で働いていた従業員やエンジニアたちが当時何を考えて働いていたのか、三洋電機の解体後の働き方などが描かれていますので、興味がある人はぜひ酒匂にしてみてください。

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