就活パレット 就活パレット

業界研究

家電業界の「小型化・軽量化競争」とエンジニアとしてのスキル
業界研究

家電業界の「小型化・軽量化競争」とエンジニアとしてのスキル

LINE Facebook Twitter

ここ数年の家電業界の潮流として、「小型化・軽量化競争」というものがあります。こんな時代、家電業界のエンジニアには何が求められるのでしょうか。業界の潮流を知り、業界が求めている人材を知ることで、自分の求めている将来像、仕事の在り方などをすり合わせすることができます。家電業界の具体的な職種から、特性などまで分析していきましょう。

未だ高いソフトウェアエンジニアのニーズ

現状、デジタル家電業界ではソフトウェア関連のスキルを持つ人材の採用を積極化しています。新商品開発競争がその背後にあるのですが、すでに揃っているハードウェアにソフトをどう組み込むかということは目下の問題になっているというわけです。特にニーズが高いのが、ハード製品への組み込み型ソフトウェア開発経験を有している人材。そういったスキルや知識を事前に持っていれば新卒もしくは異業種からの転職でも問題ないといえるでしょう。

特に、OSの観点から見ると、WindowsCEはもとより、Linuxの経験、知識、スキルは必須です。また、次世代製品として、ワイヤレス通信分野、IEEE、Bluetoothのスキルを持つ技術者のニーズも高まっています。

ソフトウェアに関するエンジニアスキルは、仕事上の経験はもちろんですが、ある程度専門の学校などでも習得することができます。ソフトウェア関連スキルとして「プロダクト・OS開発系」、「制御系」、「WindowsCE」、「Linux」、「C言語」、「C++」あたりのキーワードで独自もしくは学校に行って学んでみるのもアリです。

スキルは時代によってスピーディに様変わりしていきます。大切なことは現時点で重要なスキルを把握して、そこに自分のスキルセットを持ち上げていくことでしょう。

商品開発における解析技術とプロマネスキル

例えばデジタルカメラ業界などでは、その開発に小型化・軽量化しても強度が保持された外装の形状の開発、レンズの出入り、シャッターの感度などを担保するためのメカニズムなどが恒常的に研究されています。続く商品設計や研究において、シームレスでバーチャルな解析に関わった経験を持つエンジニアのニーズは高いといえます。企業が求めるスキルをキーワードベースで言うと「数値解析・実験・解析」、「概念設計・基本機械設計」、「詳細機械設計」、「詳細外装・機械・筐体設計」、「CAD・CAM・CAE」などとなるでしょう。

また、エンジニアとして働く場合でも、ビジネスセンスは多く求められます。小型化・軽量化の開発競争の中で、ブレイクスルーをもたらすのは、ビジネス的な観点や大きな発想転換などです。また、最初はいちエンジニアとしてスキルと積んでいくとしても、開発者をまとめ上げるプロジェクトマネジメント経験は必須となります。ある目標に向かって多くの専門家をまとめ上げていくスキルを培っていきましょう。ただ、こういったことは新卒の就活生には難しいこともありますので、むしろ、「将来的にそのような人材になりそうだ」という可能性・伸びしろを匂わせるような形で面接に臨むのがいいかもしれません。

海外志向・リサーチ力・その他

家電業界の製品サイクルはどんどん短くなってきています。そうすることで、小型化、軽量化が実現していくわけですが、それだけ企業は優秀な人材を早く自社に招き入れ、スピード感を持って研究していく必要に駆られているわけです。デバイス開発や概念設計の設計、また基本回路設計や圧縮技術など、あらゆる技術分野においても、新たな発想によってブレイクスルーをもたらす人材になる必要があります。

さらに今後は、外装設計、メカニズム設計の小型化・軽量化などに今後のニーズが高まってくるでしょう。また、家電はなにもドメスティックな業種ではありません。日本の家電業界は世界的に見てもブランド力を未だ保持してはいますが、しかし韓国や中国の格安感や革新性、欧米のブランド志向や、最高水準の機能などと競争をしていかなければならないのです。そういう場合には、英語を使って海外の動向をリサーチし、また海外の機械・部品関連会社とやりとりするなどのスキルは常に求められています。

また、家電はデザイン性も極めて商品性に影響を大きく与える一要因です。エンジニアとしても、純粋に、小型化・軽量化を求めることに加えて、デザイン性を意識したモノ作りができればなおいいですね。デザインに疎い場合は、グッドデザインエキシビション(http://www.g-mark.org/)、公益財団法人日本デザイン振興会(http://www.jidp.or.jp/)などで最近のプロダクトの潮流を学んでみることも一手かもしれません。

家電業界は、小型化・軽量化の進化を止めません。エンジニアとしてできる範囲はとても多いと思いますので、自分に足りないスキルセットを認識して、持ち上げる努力をしていきましょう。

LINE Facebook Twitter

TOPICS