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GDや筆記試験で出題される『フェルミ推定』ってなに? 2016-07-10 10:00  
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GDや筆記試験で出題される『フェルミ推定』ってなに? 2016-07-10 10:00  

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就活中、GDや筆記試験で出題される『フェルミ推定』ってなに?

「世界中にサッカーボールは何個ありますか?」
「東京に蕎麦屋は何軒ありますか?」
「日本で1日に消費されるチャーハンの量は?」

一瞬荒唐無稽とも思える「数量」が問われる質問に、あなたはどのように答えますか?
こうした調査だけで正確な数値を導き出すことが難しい、膨大な数量を短時間で概算し、おおよその数を推し量るための思考力が問われるのが『フェルミ推定』です。

クライアントの抱える問題解決の専門家である外資系コンサルティング企業や、IT企業を中心とした就活では、主に面接のケーススタディ、グループディスカッションのお題として用いられるフェルミ推定は、こうした企業を目指す就活生にとって外せない思考トレーニングの手法になっています。

欧米では、科学的思考を養うために学校教育の中で取り挙げられることもあるフェルミ推定ですが、日本の学生にとっては、就活の面接対策ではじめて触れる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、まずは「フェルミ推定」とはどういったものか、なぜ企業の面接試験で用いられているかを中心にご説明します。

おおよその数値を即座に求める概算力を鍛える『フェルミ推定』

「アメリカのシカゴには、ピアノ調律師が何人いるか?」
フェルミ推定について調べると、まず出会うことになるこの問題は、フェルミ推定を代表する古典的な例題として知られています。この問題を考案したのが、「フェルミ推定」という名称の由来となった、1938年にノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミです。

実験家であり、理論化でもあったフェルミは、僅かな手がかりを元におおよその値を計算する、「概算」の達人でした。その卓越した「概算力」を伝えるエピソードとして、原子爆弾の爆発にあわせて落としたティッシュペーパーの動きから爆風を計算し、爆発のエネルギーまで見積もったという逸話でも知られています。

こうした膨大な数値を、わずかな手がかりを元に、短い時間で推論するための思考トレーニング、それがフェルミ推定なのです。

就活で実際にフェルミ推定が問われる「ケース面接」とは?

マッキンゼー・アンド・カンパニーやBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)をはじめとする戦略コンサルティングファームを中心に、投資銀行や一部のIT企業の選考では、「ケース面接」と呼ばれる独自の面接が行われています。

このケース面接の出題は、大きく2種類に分けられます。

1) 一般的な解のないような質問に対し、論理と過程で割り出していくことが求められる「思考実験型」
【入社試験で出題された代表的な事例】
「日本の電柱の数は?(ゴールドマンサックス出題)」
「日本での一年間の時計の売上は?(モルガンスタンレー出題)」
「東京にあるマンホールの蓋はいくつあるか?(Google出題)」

2) 想定される課題に対し、解決策とそのロジックを面接官と議論していく「ビジネスケース型」
【入社試験で出題された代表的な事例】
「とある歯医者の売り上げを二倍にするには?(BCG出題)」
「文武両道の人間を一週間以内に100名集めるには?(ATカーニー出題)」
「日本の米をヨーロッパで売るには?(マッキンゼー出題)」

いわゆる「フェルミ推定」は、前者の「思考実験型」に属する問題です。
ケース面接で出題されるフェルミ推定を解くために与えられる時間は、ほとんどの場合15分から45分程度。紙とペン、ホワイトボードなど書くものだけが与えられ、自分なりに解を導き出すまでのロジックを、面接官とディスカッションを行いながら説明することが求められます。

就活対策として「フェルミ推定」が重要視される理由

一見荒唐無稽なクイズのようにも思えるフェルミ推定。
なぜ、多くの企業の就活の面接試験で取り入れられるようになったのでしょうか?

顧客の「問題解決」を専門とするコンサルティング業務では、新しいビジネスに対して、僅かな手がかりから仮定と推論を素早く組み立て、具体的な解決まで導くスキルが日常的に求められます。
新規事業や出店の計画を立てたり、事業の数値を伸ばす企画を立案したりするためには、潜在的な顧客数を短時間で推定する必要があります。戦略コンサルティング企業のドリームインキュベーターが面接の中で出題した「新幹線の中のコーヒーの売り上げは?それを2倍にするには?」などは、ビジネスの現場でフェルミ推定が用いられる実践的な例といえるでしょう。

こうしたマーケティング分野に広範囲に応用できる仮説を構築するための実践的な能力を、応募者が身に着けているか短時間で判断する上で役立つのが、フェルミ推定です。自分の持っている知識を有効利用しながら、解決するために不足している情報を見つけ出す意識や思考力が身についているか、企業は見ています。
以前は主に外資系コンサル企業や投資銀行のインターンシップの選抜やケース面接で、志願者を絞るために用いられてきたフェルミ推定ですが、近年では実務の中で論理的思考力が問われるIT企業などでも出題されるようになり、幅広い業種の就活対策で重要性を増しているのです。

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