「面接でこういう発言をしてはいけないだろう」という内容は、なんとなく想像はつくかもしれません。しかし、それは本当に合っているのでしょうか? 面接官に好印象を与え、面接を有利に進めていくためにはどんなことに気をつけたらいいのか見ていきましょう。
面接官も同じ人間
面接では、ささいなことで合格・不合格が左右される場合があります。面接官は採用する立場なので、もちろんみなさんよりも上の立場になりますが、忘れてはいけないのは面接官もあなたと同じ人間であるという点です。それではその内容について、ケースごとに説明していきます。
安定、保身志向の人材はNG
面接で「定年まで勤められますか?」などと質問したことはありますか? 実はその質問は相手にマイナスの印象を与えることもあります。特に「安定している」といわれている企業ほど、こういったしがみつきたい人材を避ける傾向があります。
必ずしもそうとは限りませんが、そういった志向がある場合は、明確に「同じ会社で勤務することで経験を積み、成長したい」など具体的な理由をまじえて話しましょう。
極端に社会人慣れしていない人はNG
まだ社会人にもなっていないのに社会人らしさを求められても……と感じてしまうかもしれませんが、日常を思い出してみてください。学校の先生や教授、さらにはバイト先でのオーナーや店長、お客さんとのやりとり、いってしまえば両親など、実は社会人とのやりとりをこれまでにもたくさんしています。
話していて笑顔がなく無表情になってしまう部分や、答えに詰まって無言になってしまうところも面接官は見ています。もちろん面接官もいきなり完璧な社会人になれと求めているわけではありません。経験を積まないと対応できないことがあるのも理解していますが、「しっかりした社会人になれそうだな」という印象を与えられるような話し方やふるまいを心掛けましょう。
要注意な口癖が出る人はNG
以下の口癖がある方は注意しましょう。面接官に与える印象を悪くしてしまいかねません。
・「えっ」
・「まぁ」
・「とりあえず」
・「なんか」
・「あっ、はい」
・「絶対」
・「大丈夫です」
なぜかというと、上から4つについては会話のなかで言われると、「歯切れの悪い言い方だけどこの学生はちゃんと考えているのかな? 大丈夫かな?」と頼りない印象を与えてしまいます。特に下から3つについては、何を根拠にそう言っているのか? と思わせてしまいかねない言い回しですので、使わないほうが無難です。
姿勢に問題がある人はNG
面接で大事なのは第一印象です。姿勢が悪いとその第一印象が悪くなります。例えば、猫背や腕組みをしたり、足を大きく開いたりしていませんか? 面接官はあなたの姿勢を見ていますので、しっかり注意してください。また、貧乏ゆすりをしてしまう人も落ち着きがないように見えます。小刻みにひざが揺れて音がすると、面接官は不快な気持ちになるので絶対にやめましょう。
質問を全くしない人はNG
質問がひとつもないということは、この会社に興味がない、もしくは志望度が低いと判断されてしまう可能性があります。その会社で働く意志があるのなら、ホームページを見て質問したい点や、説明会で聞いた話で気になる点が自然と出てくるでしょう。
面接官としても、もちろんその質問を待っています。面接での質問は、就活生のその企業への志望度を示す指標にもなり得るのです。
これまでさまざまなケースをご紹介しましたが、いかがでしたか?
「気遣いができない人」や「暗い顔をしている人」など、ここではご紹介できなかったNG例はほかにもたくさんあります。しかし、すべてを把握してガチガチになる必要はありません。
もし対処に迷ったら、面接官も同じ人間ということを思い出して、自分がされて嫌なこと、不快に思うことをしないように気をつけましょう。
第一印象はその人の印象を大きく左右します。姿勢や言葉遣いなどの普段から気をつけられることはできるだけ意識して改善し、面接本番で面接官に好印象を与えられるよう日々の積み重ねが大切です。